筋緊張異常の評価とアプローチ
筋緊張異常を認める疾患は数多くあり,代表的なものとしては脳血管障害片麻痺やパーキンソン病のような神経疾患です。しかし,運動器疾患の患者さんにも筋緊張異常が認められます。筋肉の障害は通常,筋力検査であるMMTを使った検査を用いますが,MMTだけでは筋の機能異常を表現できない場合もあります。
このDVDでは,筋緊張異常について考え,そして筋緊張検査の方法と各筋に対するアプローチの方法について,研究データを交えながら詳しく解説しています。今回は,脳血管障害片麻痺患者の筋緊張異常の検査とそのアプローチを主として取り上げていますが,他の疾患にも応用できますので,ここで紹介する内容を是非参考にしてください。
筋緊張異常と筋緊張検査の方法(56分)
筋緊張異常に対する考え方と筋緊張検査の目的,そして弛緩や痙縮などの一次的障害,筋短縮や皮膚短縮などの二次的障害に対する各種検査方法を紹介します。
イントロダクション
筋緊張異常:概論
- 筋緊張異常の一次的障害と二次的障害
- 痙縮とは
- 痙縮の要因に関する病態生理
- 「痙縮が強い」は決して正しい表現ではない
- 筋緊張 VS 筋力 ではない
筋緊張検査
- 筋緊張検査の方法
- 一次的障害に対する検査
- 動作時筋緊張検査
- 深部腱反射
- 一次的障害と二次的障害が混在している検査
- 静止時筋緊張検査
筋緊張検査とストレッチの方法 - 他動運動による筋緊張検査
アシュワース・スケールとアシュワース・スケール(変法)
筋伸張速度と筋の抵抗感との関係
骨盤操作における筋緊張検査
- 静止時筋緊張検査
体幹筋の筋緊張検査とアプローチ(55分)
体幹筋の筋活動について筋電図測定の結果を交えながら解説し,坐位・立位での筋緊張検査と各筋に対するアプローチを紹介します。
座位側方移動時の体幹筋の筋活動及び筋緊張検査とアプローチ
- 体幹筋の筋電図測定からわかる筋の触診
- 内腹斜筋の筋活動
- 外腹斜筋の筋活動
- 最長筋,多裂筋,腸肋筋の筋活動
立位側方移動時の体幹筋の筋活動と筋緊張検査
立位での体幹筋のアプローチ
おわりに