- 全身骨格には直立型と吊り下げ型がありますが,それぞれのメリットは何ですか?
- モデルをスタンドから取り外すことが多い場合は吊り下げ型,背骨を屈曲した状態を保ちたいなら直立型がお勧めです。
吊り下げ型のほうがスタンドから外しやすい,直立型のほうが姿勢の保持がしやすいなど,様々な違いがございます。代表的な特徴は以下の通りです。
脊柱部
- 脊柱が可動型のモデル(A13~A15/3S)の場合、直立型では背骨を屈曲したお辞儀をした姿勢を保つことが出来ます。
- 吊り下げ型でも脊柱を動かすことは出来ますが、吊り下げの性質上、その姿勢を保持することは出来ません。また曲げやすいのも直立型です。
取外し時と仙骨の観察
- 直立型はスタンドに挿入する金属棒が尾骨より下まで伸びております。このため取り外して座った状態を再現する場合この棒が邪魔になることがございます。
- 吊り下げスタンド仕様では、この金属棒が短いため座位の再現などには吊り下げ型のほうが適しています。
頭蓋骨
- 吊り下げ使用の場合,頭蓋骨を取り外すには、モデルをスタンドからおろす必要があります。
- 直立型ではスタンドに設置したまま,頭蓋骨だけを外すことが可能です。また金具の取り外しも直立型のほうが容易です。
股関節の観察
- 吊り下げ型は下半身が自由なので、骨盤部を持ち上げて骨盤の底面を観察することが出来ます。
全体の観察
- 吊り下げ型は吊り下げ部を中心に簡単に骨格を回転させることが出来るので教室などで多くの人に説明するような場面に適しています。
以上それぞれにメリット、デメリットがございますので、ご使用状況に合わせてお選びいただければと思います。