日本人男性骨格交連複製模型,吊下げ式
骨格標本にかわり医学教育に使用可能な精密な複製骨格モデルを開発。最新の複製技術を駆使し,骨表面の微細な凹凸や神経孔・血管孔等を忠実に再現,標本と見間違う仕上がりです。
複製骨格モデルについて
- 骨格標本にかわり医学教育に使用可能な精密な複製骨格モデルを開発しました。
- 複製モデルは標本のように個体差がないので,同一形状のものを学生に与えて授業できる利点があります。
- 京都府立医科大学解剖学教室,京都大学医学部解剖学教室の御協力によって御所蔵の骨格標本を実物そっくりに複製(一部復元)することができました。但し,歯は損傷が激しかったために,標本の複製はせず義歯をはめこんでいます。
- モデルの材質は硬質のプラスチックで,色や重さも標本に近似に仕上げています。
- 形状の再現を最優先にしていますので,強度は標本程度です。標本同様に慎重に取り扱うようにしてください。
- 標本と異なり同一の部品を何個でも形成できますので,使用時に破損したり紛失した場合,その部分を部品として供給することができますので安心して教材として使用していただけます。
仕様
- 日本人
- 成人男性
- 実物大
- キャスター付金属製台
- 材質:特殊合成樹脂
- 本体の身長:約165cm
ご指導 元京都府立医科大学 学長 佐野 豊
医学部における肉眼解剖学の実習には,学生諸君に人体の構造を学ばせるという目的のほかに,遺体に接しながら生命の尊厳について考えさせ,医学の道に進む心構えを持たせるという教育的な要素が加味されている。したがって,たとえどれほど精巧な模型標本が作られるとしても,人体解剖を遺体を使わずに行えないかという意見には,賛同しかねるものがある。
しかし,近年,医学生の人体解剖は,献体者の遺体を主体に行われており,それだけに全身骨格の標本を作成することはきわめて困難になっている。晒骨は堅牢であるとはいえやはり消耗していく標本であり,各大学がその補充に苦慮している。 一時,話題にのぼった輸入業者に仲介される骨格は,すでにかなりの日本の大学で購入されているが,作製の過程もつまびらかでないこの種の標本の購入には,つよい倫理的抵抗感をおぼえる。
このような状況下に,京都科学が長年の経験と技術を生かし,精緻なプラスチック製骨格模型の作製に情熱を注がれたことは,まことに時宣を得たものといえる。この模型は人体解剖の実習に併用し,教育効果を上げるのに,大いに役立つと思われる。 医学部のみならず教育の場で広く活用されることをのぞむ。
説明書なし