『月刊3B 7月号 』vol.180

2020年07月25日 (土曜日)

2020

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 『CTGを再現するシナリオ・シミュレーター』

  月刊3B 2020年7月号 vol.180

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今月号の内容:

┌──【目次】──────────────────┐
  
 1. 新製品のご案内
  ~CTGi産科シナリオ・シミュレーター~
 2. 先生のコラム「時間の物差し」
  ~上手か下手か:腰の動き~
  (一財)健康教育学研究所 所長
  元帝京平成大学教授 竹内京子先生
 3. 編集後記
 
└────────────────────────┘


  1. 新製品のご案内

 ~CTGi産科シナリオ・シミュレーター~

■CTGi産科シナリオ・シミュレーター

iPadなどのモジュラー機器を組み合わせた
産科シナリオシミュレーターです。

トレーニングのシナリオに合わせて
自由に設定できる胎児の心音、
子宮収縮、母体のバイタルサインを、
無線接続したモニター・タブレット上に
表示させることでCTGの判読や状況判断、
とるべき行動などをトレーニングできます。

基線の高さ、基線細変動、一過性変動の有無、
さらにはうまく心音や収縮の情報が
取れなかった場合などを自在に設定でき、
リアリティのある波形を作成できます。

作成したシナリオは名前をつけて保存し
いつでも利用できます。

トレーニング中は胎児の心音が音声でも
再現され、状況を耳で聞きながら判断
できます。
また練習中の設定変更や一時停止、
振り返りも容易に行えます。

CTGi産科シナリオ・シミュレーター
https://www.3bs.jp/simulator/birth/1022818.htm
 

┏▼お問合せはどうぞこちらへ
メール:mag_3b@3bs.jp
フリーダイヤル(ユーザー様専用)0120-300-056


2. 先生のコラム

「時間の物差し」 

 ~上手か下手か:腰の動き~ 

(一財)健康教育学研究所 所長
 元帝京平成大学教授 
 竹内京子先生

運動において何かが「上手」にできる
人って、どんな共通点が動作上あるの
でしょうか。
物つくりの職人さんたちの動作をみて
いると、動作は非常に正確です。

菓子職人は何個でも、同じ量・重さの
材料を取り分けていきますし、麺打ち
名人は同じ太さに麺を切っていきます。

治療用テープの長さを切らせたら、
全く同じ長さにちぎっていくことが
できる人もいます。

名人の共通点は、腰(下肢・骨盤)を
中心に四肢を動かしていることですが、
これはスポーツの世界でも同じです。

元デ杯(デビスカップ)の日本代表と、
その弟子のウォーミングアップは、
一般の準備運動とは違い、びっくり
しました。
コートの対角に立った二人は、構えた
両足は寸分も動かすことなく、打つ
直前にちょっと腰を後下方に外旋させ
ながら下げ(事前動作)、それから
前上方に内旋させながらラケットに
ボールを当てていました(本動作)。

つまり、螺旋回旋スクワットして、
ラケットにボールを当てていただけ。
腕力は殆ど使っていない印象でした。

この後の奥様向け特別レッスンで体得
したのは、腰でボールを運ぶ感覚でした。
ウォーミングアップの時の二人の動き
を思い出しながらボールを返したら、
正確にかつ楽に打てたという体験です。
言葉では「腰から動く」ということは
理解していたし、動かしているつもり
でしたが、テニスでは正確な球出し
から始まる事も、大事であることが
わかりました。へたくそな者同士の
ボールでは、お互いの動作が不安定な
中でのボールの打ち合いです。やはり
一度は上手な人から習わないとだめ、
ということがよく分かったひととき
でした。

この時体得したテニス技術は10年後に
役立ちました。小脳が覚えてくれて
いたのでした。
年齢は50代後半の私。テニス部の合宿
に顔を出したら、部長の先生曰く、
丁度良いところに来た、竹内先生も
特別コーチのレッスン受けなさい、
こんな有難い話はないよ、と。

遠慮する間もなく半強制的にレッスン
に参加となりましたが、詳しくお話を
伺ってみたら、この特別コーチ、
当時70歳を過ぎておられましたが、
10年前に教わった方の1年先輩で、
同じく元日本代表。
確かに貴重な経験、有難いお話でした。

レッスン内容は、1籠分のテニスボール
を配給してくれるので、それを打ち返す。
籠のボールが無くなったら、次の人、
というわけです。
男子部員の後、衆人環視の中で、
私の番になりました。
部長曰く、どこに打ち返してもボールは
みんなが拾いますからね、安心して
打ち返してください、とまで言われても
そのボールをどこに返したらよいのかも
わからない中で、第1球が来ました。

軽くネットの向こうから押し出された
ボールの重いことこの上ない重さでした。
当然ボールの重さに負けて、ネットに
ひっかけました。これを1籠分やるまで
解放されないわけですが、1球も返せ
ないとなると、これはくやしい・・・。

その時思い出したのが、腰でボールを
運ぶ感覚と、構えた腰の螺旋回旋
スクワットです。
このスクワットとボールがラケットに
当たった瞬間、飛ばされないように
しっかり握る、という方法に切り替え
たわけです。テニスボールはコーチの
ラケットに勝手に戻りました。

誤算は、コーチが「いいぞ」とほめて
くれながら、そのまま重たい球を打ち
出してきたことです。つまりラリーが
続いても籠の中のボールは減らない
のにスクワット動作を5回ぐらいやった
だけで殿筋と内転筋がガタガタです。
腕は全然疲れないのに。

最終的に籠の中のボールは半分以上を
残して、脚力限界ですとギブアップ。
しかし、男子部員よりは粘れたようで、
お褒めの言葉を頂き満足。

コロナで座業が続きますが、座位も
運転も腰で坐ると上半身楽ですよ。

では、また来月。

<ご意見をおきかせ下さい>
竹内先生へのご意見・ご感想、コラムで感じたこと、
先生にお聞きしたいことなどもお送りください。

┏▼宛先は、
mag_3b@3bs.jp
まで。お待ちしてます!


3. 今月の編集後記 by えん

嗅覚をほぼ失っていました。

違和感があったのは,1年ほど前。

いつものビールが,どこか物足りない。
麦芽の香りを感じないのです。
ラーメンは,麺に油をかけて食べているよう。

すべて味気がない。
耳鼻科では「嗅覚は戻るかはわからない」と言われ,
半年以上こんな状態が続きました。

頭痛がきっかけで,急性副鼻腔炎と診断され,
治療していくうちに,嗅覚はだいぶ回復しました。

今は「くさい!」さえ,幸せに感じます。

それでは今月はこの辺で。

来月号をどうぞお楽しみに!