月刊3B 2022年10月号 vol.207

2022年10月24日 (月曜日)

2022

腹腔鏡シミュレーターのベストセラーがリニューアルでより充実

1.ラパロ・アドバンス・ステーション

ラパロ・アドバンス・トレーニング・ステーション
ラパロ・アドバンス・トレーニング・ステーション

先月ご紹介した「ラパロ・アナリティック」に続き、お求めやすい価格とシンプルな機能性により、腹腔鏡シミュレーターのベストセラーとなっている「ラパロ・アドバンス・ステーション」もリニューアルされました。

ラパロ・アドバンス・ステーションは、Full HDカメラとLEDライトを内蔵したドライボックス部と、モニタリング・録画・ユーザー管理を行うためのPC部(タッチスクリーン・モニター一体型)を、専用スタンドで一体化した腹腔鏡シミュレーターです。モニターとワークトップは手動で高さ調整ができ、キャスターによって移動も簡単です。トレーニング・モジュール5種と、腹腔鏡手術用器具5種が付属します。器具類は、ワークトップに設けたホルダーに入れて、すっきりと収納できます。

リニューアルによる改良ポイント:

● 練習者のレベルに合わせて選べる合計46種類のタスク
●ユーザー別の録画記録管理
●より見やすく、直感的に使えるスクリーンデザイン
● 新しくなったトレーニング・モジュールと鉗子類器具が各5種類付属

価格:1,363,000円+税

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2.先生のコラム「時間のものさし」

古着の処分

(一財)健康教育学研究所 所長 竹内京子先生

季節替わりで気分は衣替えになりました。とはいえ、実生活では温度差が少ないマンション生活、一年中季節を気にせず、寒いと思えば厚着して、暑いと思えば薄着で過ごす、と気ままに暮らしているので、気持ちだけの衣替えです。
といっても虫干しやって、などの本格的レベルではなく、自作のクローゼットコーナーに作った前中後の三列バーに吊り下げてある普段着類だけで、奥の物を一着ずつ前のバーに移動して、最前列を最後部に移動させるだけの簡単な操作です。
が、毎回入れ替えの時に悩むのが、長らく着ていない古着の処分です。
古着を燃えるゴミとして出すのは簡単ですが、なんとなく最後まで着古したい気持ちもあって、ボタンもなくなっているけれど付け替えるか、リサイクルショップに持って行っても他人様でサイズ合う人いないだろうし、あとは古布にして何か作れるようにでもしておくか、というぐらいの中で、最近、リサイクル繊維製品が広まってきたのを知り、これは朗報と、市役所で回収してくれる日に合わせて準備することにいたしました。
わが町の市役所の古着回収基準は、ボタンやチャックを外す必要はありません。また裂け、穴あき、ボタンの無い衣服でも出せます、というおおらかな基準でホッ。
但し、雨の日は出さないで、という注文があります。理由は雨に濡れて、カビ・異臭が発生すると資源化できなくなるそうで、雨の日に出されたものは、償却処理となってしまうとのことです。これはもったいないので、雨の場合は翌月に出すような案内でした。
ついでに古布はどうかと思って調べたら、市役所はサイズに関しては無条件でしたが、民間の古布を利用した作品を作っているところでは、30cm四方以上のサイズで、きれいならばOKということが書いてありました。
これはこれで、興味深くHPを見ているうちに、自分も古着を解体して、キルト作ってみるかな、というという気にもなり始めました。
楽しそう、気長に1年ぐらいかけるかな、なんて思っております。言ってみれば、広義のスポーツの一種で、手指の運動ですね。
古紙の再生紙は身近ですが、衣服の繊維のリサイクルが本格的になってきたのは今世紀に入ってからですが、これからはどんどん発展していく予感がするなあ、と思った瞬間に、この古着リサイクルの発想、100年以上も前から確かあったなあということも同時に思いだしました。
残念ながら、出展の本の題名も著者もこれから実家においてある本棚を漁って調べないとわかりませんが、SF小説の1シーンです。地底か海底に作られた秘密の都市だった思うのですが、食料含めて生活のすべてを時給自足で暮らす集団の食料はどうしているのだろう、という読者が思い浮かべるであろう疑問への、作者の回答が記されている箇所だった、と今なら思えるのですが、本を読んでいた当時はどうやって服を食料にするの?とただただその発想にびっくりしたことだけが記憶に残り、何かの拍子に時々思い出されてきていました。作者はもしかしたらヤギが紙を食べるところから着想したのかな、なんてことを今なら思えるのですが、服から食料を調達するという発想に読者の私は奇想天外で記憶に残ったわけです。そして合成肉がどんなにおいしくできるようになったか、という話を聞くたびに、そういえば昔、本の中に衣服の繊維から食料作っていた話があったっけ、と思い出してはそれ以上思い出せず、何の題名も思い出せず、隔靴掻痒の気分が続いていたところで、古着処分からリサイクル繊維の流れをネット上で読んでいるうちに、古着処分~食料生産というまだ現実の話ではない話を本で読んだことを思い出した次第です。
考えてみたら、発明品は、その昔の人たちが想像の中で作り出した、こんなものがあればいいな、というものが具現化した物ばかり。

では、また、来月。

3.編集後記

入力したテキストに応じた画像を自動で作成してくれるWebツール、「Stable Diffusion」を使ってみました。イギリスの企業が今年8月にリリースした無料ツールで、私が試したのは基本英語での入力となるデモ版ですが、a pig in a hut(小屋の中のブタ)、Coral sea in Australia(オーストラリアのサンゴ礁の海)など適当なテキストを入力してみたところ、まずまずイメージ通りの画像がでてきました。

試しにan orange banana(オレンジのバナナ)と非現実的な組み合わせを入力してみたところ、
・中身の果肉がオレンジになったバナナ
・見た目バナナとオレンジが半分半分混ざった果物
・単純にオレンジとバナナ1個ずつ
などの画像が作成されました。

同じテキストでも改めて作成ボタンを押すと違う画像が出てくるのも面白いです。
イメージ通りの画像が出ない場合も結構ありますが、アイディア次第で面白い画像が作成できます。作成された画像は営利・非営利での利用が可能である点も驚きです。
ひまつぶしから仕事まで様々なシーンで活用できそうです。

By まさ