イヌの去勢手術シミュレーション模型、仕様改良でランニングコストダウン
皮膚切開、鞘膜切開、精管と、動静脈の結紮、切断、睾丸の切除、縫合までを学習できる模型です。皮膚正中切開による術技、陰嚢中央部皮膚切開による術技が可能。
カートリッジ式となり、ケースはそのままで中身だけが交換できるようになり、コストダウンを実現しました。
価格:20,000円+税
イヌの去勢手術シミュレーション模型用交換パーツ
先生のコラム「時間のものさし」
いずこも同じ
(一財)健康教育学研究所 所長 竹内京子先生
父と亭主と三人で埼玉県から都内の実家経由で神奈川県内のゴルフ場に出かけようとしていた折に渋滞に巻き込まれた時のことです。
首都高速池袋線を利用して東名高速東京インター(用賀)まで行くという選択がありましたが,実家に向かうまでに利用した首都高がすでにのろのろ状態になっていたため,あとは用賀まで,道筋としてわかりやすい環七(環状七号線)を走ることになりました。
然し,この環七に入ったとたんに,一般道でも「大渋滞」に巻き込まれたのでした。日曜ドライバーの亭主にとってはとんでもない大渋滞に思えたようです。
カーナビやスマートフォンと無縁であった昭和の時代は,ラジオと手元の地図だけが唯一の頼りで,ほぼ同じ行先(用賀)と思われた自然渋滞の中では,ただただ,ひたすら耐え続けるのみしかなかった時代の渋滞です。
最初のうちは,混雑してますね,ぐらいの会話だったのですが,5分,10分,20分と断続的なのろのろ運転が続くうちに無言が続くようになりました。
気短な亭主がイライラしながらも,父に遠慮して,苛つきの感情を表に出すのを抑えながらの運転であることは手に取るようにわかりました。
しばらくは,苛ついたって渋滞は解消しないんだけどね・・・と冷ややかに眺めていただけだったのですが,イライラは運転にもよくないし,抜け道でも探してあげよう,と地図帖を開いたのですが,抜け道探索はすぐに挫折。
一時的に環七を外れて,スイスイ走れるところはあったとしても,別ルートのシミュレーション結果は,最終的にはどこかでまた環七に戻ってくるコースしかなかった。つまり用賀の近くに来るまでは,脇道に逸れても時間の節約は図れなさそう,ということがわかったのでそれを亭主に伝えたわけです。
すると彼は,バックミラー越しに,後ろのシートに座る父に向って,
「こんなに混むって知ってたら,もう一つの道を選んだ方がよかったですね,選択を誤ってすみません」なんて申し訳なさそうに謝ったのでした。
すると,父曰く「心配しなくてもいいよ,もう一つの道の方も,大渋滞してるからおんなじだよ」と。
「え,お義父さんどうして知っているんですか?」とびっくりした言葉に対しては,「そんなこと俺は知らないよ」という父のそっけない返事。
「はぁ?」という戸惑う亭主に発した次の言葉は,
「でも,そう思った方が気持ちが楽だろ?」でした。
こんなところで冗談言うなんて,と私は吹き出しそうになりましたが,亭主もそう思ったようで,突然笑い出し,それまでの緊迫感がどこかに吹き消されたようでありました。
さらに面白いとおもったのは,亭主の「イライラ感」がどこかに飛んでいった途端に,車の流れが少しずつ速くなり,目的地にはギリギリでしたが,間に合ったことでした。
結果的に,計画上のゆとり時間分が渋滞時間に充てられたということです。
そして,渋滞は状況はいずこも同じ。めでたしめでたしの会話でした。
では、また、来月。
編集後記
最近アメリカ在住日本人ママが著者のアメリカの子育てに関する本を読みました。
わが子がスポーツチームでスポーツをしていて、大失敗してしまった。
「大丈夫!みんなミスするんだから気にしない!また次頑張ればいいんだから」と著者だったら言っていたところ、アメリカ人ママがわが子にかける言葉は、”Here he comes! My Star! Don’t forget I’m your biggest fan!”(彼が戻ってきたわ!私のスターよ!私があなたの一番のファンだって忘れないでね!)
著者は「アメリカ人の親は、大きな失敗をしても全然ネガティブに捉えません。理解はしても、同調はしない!むしろがんばった!そんなわが子は素晴らしい!I’m proud of you! そういった感情しかないので、それが言葉になって子どもに降り注ぎ、前向きに消化されていくのでしょう。」と説明しています。
そういった日々の声掛けが、アメリカ人の揺るぎない自信に繋がっていくんですね。
本書に書いてある英語の誉め言葉のシャワーは、私もマネしてみようと思いました。例えば、”You are Beautiful!”(中身が美しい)、”That’s my boy/girl!”(さすが私の息子/娘!)、”I know you are strong. I believe in you.”(強い子だって知ってるよ。私はあなたを信じてる)
でもやっぱり一番は、” I love you!”
普段なかなか伝えられないこのセリフですが、これからは子どもにたくさん伝えていきたいと思いました。
By せいら