聴診トレーニング・マネキン、人気シリーズ最新版
米Cardionics社の聴診トレーニング・マネキンSAMが第4世代にモデルチェンジし、SAM4とSAM4 Plusの2機種でデビューしました。
SAM4とSAM4 Plusの操作は、iOSまたはAndroidのモバイル端末で行います。直感的に使えるユーザーフレンドリーなインターフェースになっているため、初めてでもすぐ学習に専念することが可能です。心音再生時には、音と同期するECG波形を表示します。頚動脈も心音に合わせて拍動します。
SAM4とSAM4 Plusは、実際の聴診器を使って練習しますが、外部スピーカーやイヤホンを接続することも可能です。聴取部位に埋め込んだLEDを点灯させることで、初学者でもすぐに正しい聴取部位を特定することができます。
2機種とも、心音37種、心肺混合音11種、肺音26種、腸音9種、血管雑音6種を収録。上級機種のSAM4 Plusにはさらに、実録音35種、心拍数を自由に変更できるダイナミックサウンド3種、心エコー図動画12種を追加収録しています。
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先生のコラム「時間のものさし」
ヒトの身体の鏡面対称
(一財)健康教育学研究所 所長 竹内京子先生
鏡面対称(鏡像対称)とは,左右に配置する2つの図形A,Bがあるとして,その間に鏡を立てて「図形A」の「反射像A’」を見たとき,「反射像A’」は「図形B」と同じに見える,あるいは,「図形B」の「反射像B‘」が,「図形A」と同じに見えるとき,「図形A」と「図形B」は互いに鏡面対称の関係にあるといいます。
小学校で習う線対称の1つになります。これは2つの点,線,図形などが軸になる線で折り曲げられたとき,軸の左右にある2つの点,線,図形はピッタリ折重なるように,ピッタリ合うという位置関係で説明されますが,このような場合,まるで鏡に映した反射像のように左右の形状が一致するので,鏡面対称ともよばれるわけです。
ヒトの身体の構造に当てはめると,正中面で身体を左右に分けた場合のみに見られる概念です。前頭面や水平面で身体を分けても鏡面対称になる関係は見られません。
実際の身体には微妙に左右差があります。本来は左右対称で生まれてきたはずなのに,よく見ると顔の造りや,肩の高さ,脚足の長さ,足の大きさなど,微妙に違うところが目につくようになります。これは,生後の身体活活動が,重力の影響を受けた生活になることと,脳の機能分化によって左右手足の使い方が違ってきた「一側優位性」の影響が大きいです。
適度によく使う方が機能的にも形態的にも発達しますので,それの伴って,身体運動でよく使う部位では筋量が増えてきますが,中枢でも脳の機能分化に伴って部位により発達度合が微妙に違ってきます。例えば,成人の言語中枢は,右利きの95%が左半球にあり,左利きと両利きの2/3が左半球にあるとされ,左脳が圧倒的に機能的に優位な状態です。この影響で一般に左脳の方が微妙に大きそうといわれてます。しかし,正確な差がどれくらいあるのかは不明です。
見た目にわかる鏡面対称の代表には「手」と「足」があります。手足は,利き手・利き足といわれるように左右の機能分化が顕著なので,左右に全く同じ動きをさせるのは難しい場合が多いのですが,左右の手・足の動き全体が向かい合うような鏡面対称の動き,例えば,箸を持つ側,ラケットを持つ側,ボールを投げる側,ボールを蹴る側など,大きな動きに関しては,左右とも使えるようにするのは簡単です。ただし,得意な側の運動レベルを上回る結果を出すのは厳しいですが。
然し,右利きの人が左手にペンを持つのは問題ないのですが,利き手と同等の文字を書くのは大変です。なぜならば,利き手と同じ指の動きを非利き手側にさせるのは,鏡面対称の動きとは全く別の新たな動きになるからです。
ショウジョウバエの観察研究で「脳が左右非対称になる仕組みを解明」という報告もあるように,左右の脳の形態的な左右差や機能の違いの解明に取り組んでいる研究も普通に目にするようになりました。そのうち少しずつ,左右の違いの「何か」が明らかにされて行くのが期待されます。
では,また来月。
編集後記
県大会二回戦での敗退をもって、息子の中学部活動が終わりました。
この2年と数か月、親のこちらも、練習試合のための送迎と付き添いに、多くの休みをさかれてしまいましたが、振り返れば、幸せな経験をさせてもらったと思います。
チームの仲間とともに技術面も精神面もはっきりと成長していく子供の姿を追いかけられたのは、喜びという他ありません。
華々しい成績と呼べるほどのものは残せなかったのかもしれませんが、最後は集大成と呼ぶにふさわしい激熱な試合を見せてくれたチームのみんなを称えるとともに、ありがとう!です。
By 品