電子線偏向管・D型
電場と磁界内での電子ビームを観測し,静電偏向で磁界による偏向を補正しながら電子の比電荷を求めることができます。また,電子の速度を推測できます。
内蔵のキャパシタプレートは静電偏向を発生させ,また別売りのヘルムホルツコイルを合わせて使用すると磁界による偏向を発生させることができます。ビームの軌道は蛍光スクリーンにはっきりと読み取ることができます。スクリーンは光軸に対し15°傾斜して取り付けられ,センチ単位のグリッドが刻まれています。フォーカス機能付き電極内蔵。
*画像内の電源装置(2台),ヘルムホルツコイル,陰極線管ホルダーは本製品には含まれません。
- ヒーター電圧:7.5VA AC/DC 以下
- 陽極電圧:1000~5000V
- 陽極電流:1mA
- キャパシタ電圧:最大5000V
- 蛍光スクリーン:90x60mm
- 管球:直径130mm
- 全長:260mm
その他の必要器具
- 陰極線管ホルダー・D型(U191001)
- ヘルムホルツコイル・D型(U191051)
- 直流電源装置,5kV
- 直流電源装置,16V,5A
電子線偏向管での実験例
D型陰極線管の特徴
D型は陰極線管本体に電源コード接続用のジャックが用意されています。そのため,ホルダーは必須ではありません。お手持ちの固定具,電源,コードを使用して実験が可能です。
電離放射線について
観察用加熱陰極管には,500V以下とそれ以上の電圧で作動するものもありますが,5kVまでなら管球外での電離放射線は発生しないので,放射線保護対策を施す必要はありません。
製品マニュアルの記載言語:日本語,英語,ドイツ語