ミリカンの実験装置
電気素量を正確に測定したミリカンの油滴実験を再現しています。チャンバー内の上下に設置された平行電極に高電圧を印加することで電極間の噴霧帯電した油滴の移動速度から電気素量を求めます。
油滴の帯電量を測定するために必用な機器がコンパクトにまとめられています。実験装置は油滴を生成する霧吹き,内部をクリーンアップするために取り外し可能なチャンバーとその中に平行上下電極(内部照明:緑色LED,2個),油滴観察用顕微鏡,平行電極用電源(極性切り替えスイッチ付き),油滴移動時間測定タイマー(上昇用と下降用各1つ),油滴半径や帯電量を計算するために必用な大気圧・温度・空気の粘性率もディスプレイに表示されます。
上昇下降用タイマーは印加電圧のスイッチと連動しているので時間計測の誤差を小さくできます。
オリジナルの実験ではX線照射により油滴を帯電させていましたが,この実験装置では機器に装着された霧吹きで油滴をチャンバー内に送り込むことで噴霧帯電させており,放射線を必用としません。
- 実験装置本体: 1
- 油滴観察用顕微鏡: 1
- 顕微鏡用スケール内蔵接眼レンズ(WF15x): 1
- 油滴生成用霧吹き一式: 1
- 顕微鏡ピント調整用ニードル: 1
- ACアダプター: 1
- 油滴用オイル(50 ml): 1 (密度:15℃で 877 kg/(m^3),25℃で 871 kg/(m^3))
- 平行上下電極:
- 印加電圧: 0 ~ 600 V (極性切り替えスイッチ付き)
- 電極直径: 50 mm
- 電極間隔: 3 mm
- 油滴観察用顕微鏡:
- 接眼レンズ倍率: 15x(WF)
- 対物レンズ倍率: 2x
- 接眼レンズ内蔵スケール: 全長 10 mm,最小目盛り 0.1 mm
製品寸法: 約 370x430x235 mm (顕微鏡含む)
製品重量: 約 4.3 kg
本製品を使った実験の解説
製品マニュアルの記載言語:英語