振り子の楕円振動

振り子の楕円振動

実験番号:UE1050121

振り子を適切に吊り下げた場合,振り子を小さく揺らした後のおもりの運動は,初期条件に依存する形の楕円軌道を描きます。この軌道を互いに直行する2つの振動成分に分解すると,それらの間には位相差が生じています。本実験では,互いに直行する向きに設置された,二台の力学センサーを使って,これらの振動を測定することにより,2つの振動成分間の位相差と楕円軌道の関係を調べます。

実験の手順

様々な初期条件での,振り子の楕円振動を,互いに直行する2つの成分に分解して,それぞれをグラフに描く。

実験の手順

様々な初期条件での,振り子の楕円振動を,互いに直行する2つの成分に分解して,それぞれをグラフに描く。

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実験解説書

基本原理

振り子を適切に吊り下げた場合,振り子を小さく揺らした後のおもりの運動は,初期条件に依存する形の楕円軌道を描きます。この軌道を互いに直行する2つの振動成分に分解すると,それらの間には位相差が生じています。

本実験では互いに直行する向きに設置された二台の力学センサーを使って,これらの振動を測定することにより,2つの振動成分間の位相差と楕円軌道の関係を調べます。その後に,各振動成分の振幅と両者の位相差が評価されます。両者の位相のずれは,デュアル・チャンネル型のオシロスコープの画面に,2つの振動を表示することにより確認されます。

  • 本実験は,3つの例を通じて学びます。
  • a) 振り子が,2つの力学センサーを二等分する線上を振動する場合,2つの振動成分間の位相差はφ=0となる。
  • b) 振り子が,2つの力学センサーを二等分する線と直交する線上を振動する場合,2つの振動成分間の位相差はφ=πとなる。
  • c) 振り子のおもりが回転運動をする場合,2つの振動成分間の位相差はφ=π/2となる。

評価

振り子の振動の観察結果は,ストレージオシロスコープにデータとして蓄えられ,画面上に固定表示されます。これにより,2つの成分の振幅と位相差が評価できます。

参考資料

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