振り子の楕円振動
実験番号:UE1050121
振り子を適切に吊り下げた場合,振り子を小さく揺らした後のおもりの運動は,初期条件に依存する形の楕円軌道を描きます。この軌道を互いに直行する2つの振動成分に分解すると,それらの間には位相差が生じています。本実験では,互いに直行する向きに設置された,二台の力学センサーを使って,これらの振動を測定することにより,2つの振動成分間の位相差と楕円軌道の関係を調べます。
実験の手順
様々な初期条件での,振り子の楕円振動を,互いに直行する2つの成分に分解して,それぞれをグラフに描く。
実験の手順
様々な初期条件での,振り子の楕円振動を,互いに直行する2つの成分に分解して,それぞれをグラフに描く。
実験に必要な機器
- U61023-115:SWセンサーセット ×1
- U61025:SW吊下げ振り子セット ×1
- U61022:SWスタンドセット ×1
- U11830:USBオシロスコープ2x25MHz ×1
- Windows PC ×1(別途ご用意ください)
実験解説書
基本原理
振り子を適切に吊り下げた場合,振り子を小さく揺らした後のおもりの運動は,初期条件に依存する形の楕円軌道を描きます。この軌道を互いに直行する2つの振動成分に分解すると,それらの間には位相差が生じています。
本実験では互いに直行する向きに設置された二台の力学センサーを使って,これらの振動を測定することにより,2つの振動成分間の位相差と楕円軌道の関係を調べます。その後に,各振動成分の振幅と両者の位相差が評価されます。両者の位相のずれは,デュアル・チャンネル型のオシロスコープの画面に,2つの振動を表示することにより確認されます。
- 本実験は,3つの例を通じて学びます。
- a) 振り子が,2つの力学センサーを二等分する線上を振動する場合,2つの振動成分間の位相差はφ=0となる。
- b) 振り子が,2つの力学センサーを二等分する線と直交する線上を振動する場合,2つの振動成分間の位相差はφ=πとなる。
- c) 振り子のおもりが回転運動をする場合,2つの振動成分間の位相差はφ=π/2となる。
評価
振り子の振動の観察結果は,ストレージオシロスコープにデータとして蓄えられ,画面上に固定表示されます。これにより,2つの成分の振幅と位相差が評価できます。