連続超音波発生器
*写真は容器,レーザー(共に別売り)を接続した実験例
高出力で20MHzまでの連続超音波を発生させます。耐水性の送信表面を持つマルチ周波数発振プローブが付属します。本機は信号発生部,超音波制御部とデバイ・シアース効果を見るためのレーザー制御部の3つが1つの機体に収められていて,それぞれ独立にコントロールが可能です。
信号発生部では波形(正弦波,三角波,矩形波)や周波数の設定と連続波,バーストモード,パルスモードの設定ができます。周波数はデジタル表示で,1Hz刻みで設定できます。
超音波制御部では信号発生部からの出力信号を受け,発振プローブへ出力する信号の振幅電圧と電流制限値の設定ができ,プローブへの出力をON/OFFするスイッチも備えています。送信状態は指示ランプで表示され,送信電圧はLCD画面に表示されます。
レーザー制御部は専用の赤と緑のレーザー用電圧可変電源が1つあり,レーザー電源のON/OFFスイッチがあります。レーザー電圧ON時は筐体のLEDが点灯します。この電源に接続した別売のレーザーを接続しデバイ・シアース効果(液体に超音波を印加し,超音波の進行方向と垂直に光を照射することで回折が起きる現象)の実験を行ないます。
*レーザー,容器は付属しません。
- 発生周波数: 20 MHz以下(1 Hzステップ)
- 付属のマルチ周波数発振プローブ対応周波数: 1 MHz-約13 MHz
- プローブへの出力電圧: 2-50 Vpp,連続可変
- プローブへの出力波形: 正弦波,三角波,矩形波 (出力on-off切り替えスイッチ付き,on時の表示ランプ有)
- パルス/バーストモード時に連動したTTL出力: 0-5 Vの矩形波
- 専用レーザー接続部: LEMOソケット,1.7-3.5 V DC,連続可変 (出力on-off切り替えスイッチ付き,on時の表示ランプ有)
- 表示部: 4行表示 LCD
- 最大消費電力: 約100 VA
- 電源: 100-240 V, 50/60 Hz
デバイ・シアース効果
1932年,デバイとシアースは,光が高周波数をかけた液体を通過するときに屈折することを初めて実証しました。
このプロセスにおいて,定常波の密度の最大値および最小値は,光学回折格子の格子のような挙動を示します。ここで格子定数は,波長の半分に等しく,したがって媒体を経由して伝播された超音波の周波数および速度に依存します。
製品マニュアルの記載言語:英語