Ⅱ 下肢
第1部 殿部と大腿
- 大腿の伸筋と内転筋
- 大腿の伸筋
- 内転筋と神経
- 殿筋と神経
- 大腿の回旋筋と神経
- 大腿の屈筋と神経
- 股関節
第2部 膝と下腿
- 下腿の屈筋(浅層)と神経
- 膝関節
- 下腿の伸筋と神経
第3部 足底
- 下腿の屈筋(深層)と足底
- 足底の深部
- 足の関節
収録時間:約60分
著者より
大腿全面では,伸筋と内転筋の構成と配列を観察後,大腰筋をほぐして腰神経叢を露出し,大腿神経と閉鎖神経を末梢へ追いかけ筋への分布形態を示説した。殿部では,殿筋の層構成と上下の殿神経のかかわりを示した。本例では坐骨神経がはじめから脛骨神経と総腓骨神経とに分離しており,後者が梨状筋を貫いて現れている。解剖が煩雑な回旋筋群についても,筋を適宜切りながら支配神経を剖出して示した。大腿後面では,屈筋の神経支配はもとより,大内転筋への枝も観察した。下腿では,腱が足へ到達する途中で内果,外果および踵により通る場所が限定されている。通過場所が異なれば筋の作用にも神経支配も異なることと関連付けて剖出と検討を行った。特に下腿屈筋深層については,足底と連続性を保ったままで解剖を進めるように努めた。
臨床に役立つ解剖学実習セットに含まれています。