Ⅲ 体幹
第1部 頚部
- 浅胸部と頚部の筋
- 後頚筋
第2部 背部
- 浅背筋
- 固有背筋の外側群
- 固有背筋の内側群
第3部 胸腹部
- 肋間筋と肋間神経
- 腹直筋と腹直筋鞘
- 側腹筋と肋間神経
第4部 鼠径部と陰部
- 陰部神経
- 鼠径管
収録時間:約60分
著者より
頚部では,2種類の神経ループ,すなわち浅頚神経ワナと頚神経ワナの構成と分布先を示し,頚部の内臓を取り除いて頭・頚長筋および斜角筋について観察し,周囲構造物との位置関係に意を配って示説した。固有背筋では,外側・内側の2群に分類して剖出を進め,とりわけ腸肋筋と最長筋については,短い筋束が重なり合って長い筋にまとまっている構成上の特長について触れた。浅胸部では,大胸筋の停止部の4層構成を重視して解剖を行い,また深胸部では,外肋間筋を剥がして肋間神経の走路と枝分かれを検討した。腹壁は前・側・後の3腹筋群に分け,肋間神経の走路とのかかわり,腹直筋鞘の構成などを観察した。骨盤底部では,寛骨を適宜切り取り,陰部神経の走行経過を明らかにした。鼠径管については,別の解剖体を用いて壁構成を剖出しながら解説した。収録増件が異なる映像を取り入れたのは,鼠径管の諸構造が鮮明であり,この部位の解剖の理解が容易になると考えたからである。
臨床に役立つ解剖学実習セットに含まれています。