イヌの環軸亜脱臼(環軸不安定症)背側固定術
松田教授のよくわかる獣医外科基礎講座 第5弾
- 今回は,小型犬に多くみられる「イヌの環軸亜脱臼(環軸不安定症)背側固定術」!
- 実際の手術をほぼリアルタイム収録!だから学びやすい!
好評シリーズ第5弾は,小型犬に多くみられる「イヌの環軸亜脱臼(環軸不安定症)背側固定術」です。背側固定術は非常に強いポリエステル製の合成糸を環椎椎孔背側と硬膜の間に通し,軸椎棘突起に固定することで,開いている環椎・軸椎を正常な位置に戻すという術法です。中枢神経へのリスクがある,難易度の高い術法ではありますが,一度の手術で半永久的に効果の得られる非常に有効な方法です。
このDVDでは,松田教授自らが執刀し,イヌの環軸亜脱臼(環軸不安定症)背側固定術をほぼノーカットの映像で丁寧にわかりやすく解説。光造形模型やレントゲン画像を用いての診断・術法解説にはじまり,術中の解剖学的なポイントの説明,術後管理,バンテージ,プロテクターの装着まで,映像を観て,理解しながら学べる内容になっています。是非,松田教授の外科テクニックを学び,今後のスキルアップにお役立てください。
実演・解説:
松田 浩珍(東京農工大学大学院農学研究院教授/元米国エール大学医学部招聘客員教授)
*指導・解説・協力者等の所属は発売時点のものです
収録内容(73分)
イヌの環軸亜脱臼(環軸不安定症)の診断
- 環軸亜脱臼とは
- レントゲンによる診断
- 術法概略
イヌの環軸亜脱臼(環軸不安定症)背側固定術
- 切開ラインの決定
- 皮膚切開
- 皮下組織の分離
- 第2頚椎(軸椎)棘突起上で板状筋及び軸上筋群を正中切開
- 軸椎棘突起を充分に露出
- 軸椎棘突起に造孔
- 第1頚椎(環椎),軸椎の筋膜を分離
- ポイントの確認
- 環椎後頭関節の筋膜を分離
- 環椎椎孔背側と硬膜の間に誘導のワイヤーを通す
- 環椎椎孔背側と硬膜の間に縫合糸を通す
- 軸椎棘突起に縫合糸を固定
- 環軸の安定性を確認
- 筋及び皮下組織を縫合
- 皮膚縫合
- 術後管理
- バンテージとプロテクターの装着