イヌの会陰ヘルニア
松田教授のよくわかる獣医外科基礎講座 第8弾
- 会陰ヘルニアの整復から再発予防まで!3つの手術を収録!
- 執刀医自らがリアルタイムで術法解説! 手技の流れやポイントがよくわかる!
大好評の「松田教授のよくわかる獣医外科基礎講座」第8弾は、イヌの両側性の会陰ヘルニア縫合術、結腸固定術、そして去勢手術です。会陰ヘルニアはおよそ5歳から始まり、そのリスクは15歳まで続くため、長期にわたる観察が必要です。また、再発を繰り返す厄介な病気として知られています。今回は、9歳のミニチュアダックスフンド、両側性の会陰ヘルニアの症例です。
このDVDでは、両側性の会陰ヘルニア縫合術、「結腸脱出の整復」「膀胱及び前立腺脱出の整復」、そして、再発を防止するための結腸固定術および去勢手術を、松田教授自らが執刀し、ほぼノーカットの映像で丁寧にわかりやすく解説。会陰ヘルニアの診断に始まり、術法の解説、解剖学的位置関係の確認、そして術後の管理まで、映像をみながら確認できる学びやすい内容となっております。 松田教授の実践的テクニックを学び、さらなるステップアップにお役立ていただきたいと思います。
実演・解説:
松田浩珍(東京農工大学大学院農学研究院教授/元米国エール大学医学部招聘客員教授)
*指導・解説・協力者等の所属は発売時点のものです
両側性の会陰ヘルニア縫合術(73分)
イヌの会陰ヘルニアにおける診断
- 巾着縫合
- 皮膚切開
- 解剖学的位置関係の確認
- 尾骨筋と外肛門括約筋への縫合糸の配置
- 座骨結節からの内閉鎖筋の分離
- 外肛門括約筋および尾骨筋と内閉鎖筋の縫合・閉鎖
- 閉鎖の確認
- ゼラチンスポンジを配置
- 皮下組織の縫合
- 皮膚縫合
右側、膀胱及び前立腺脱出の整復
- 皮膚切開
- ヘルニア嚢の特定と切開
- 膀胱及び前立腺の脱出状況の把握
- 膀胱内の尿を排出
- 膀胱と前立腺の整復と前立腺の脂肪を切除
- 解剖学的な位置確認
- 座骨結節からの内閉鎖筋の分離
- 外肛門括約筋および尾骨筋と内閉鎖筋の縫合・閉鎖
- 閉鎖の確認
- ゼラチンスポンジを配置
- 皮下組織の縫合
- 皮膚縫合(定位縫合)
結腸固定術および去勢手術(49分)
結腸固定術
- 傍正中切開による皮膚切開
- 正中線切開による開腹
- 膀胱内の尿を排出
- 固定下行結腸部位と固定腹壁部位の確認
- 下行結腸に切開を施す
- 支持縫合を行う
- 結腸に対面する左側腹壁筋を切開
- 連続縫合による固定
- 膀胱を正中線上に固定するための縫合
- 正中線腹壁縫合
- 皮下組織の縫合
- 皮膚縫合
去勢手術(一切開法)
- 皮膚切開
- 鞘膜を切開
- 精巣露出
- 精管と動静脈を結紮
- 精管と動静脈を切断
- 鞘膜を切開
- 精巣露出
- 精管と動静脈を結紮
- 精管と動静脈を切断
- 皮下組織の縫合
- 皮膚縫合
術後の管理
1ヵ月後検診