イヌの気管挿管及び気管切開術
松田教授のよくわかる獣医外科基礎講座 第18弾
- 緊急性が高く,映像化が困難な手術を再現!
- 犬の模型を用い,呼吸を維持するエマージェンシー・ケアを詳しく解説!
- 解剖学的構造がよくわかる!挿管・切開・縫合のポイントがよくわかる!
大好評「松田教授のよくわかる獣医外科基礎講座」の第18弾は,「イヌの気管挿管及び気管切開術」です。気管切開術は,緊急を要する場合がほとんどで,エマージェンシー・ケアとして身に付けておかなければならない知識・技術です。咽頭喉頭部の外傷,異物や腫瘍,喉頭麻痺などで呼吸障害が起きた場合,最初に行わなければならないのが安全性の確保,すなわち,通常の気管チューブの挿管です。
ここでは,気管チューブをいかにスムーズに入れられるかが重要となります。また,腫瘍や炎症が激しく,気管チューブを挿管できない場合には,気管を切開し,気管切開チューブを直接挿管することになります。いずれにしても,短時間で判断し,適切に挿管する技術が必要です。
このDVDでは,解剖学的に忠実に再現した模型を用いて,「通常の気管チューブ挿管」と「気管切開術による気管切開チューブの挿管」における手技と術後ケアについて,松田教授が詳しく解説します。解剖学的構造を示しながら,挿管・切開・縫合のポイントを実技で説明。また,挿管後に起こりやすい問題とその対処,抜管前のチェック,洗浄時に起こりやすい合併症の予防処置など,術後の管理についても詳しく解説しています。
今回は,実際のイヌの手術ではなく,専用の模型を用いた手術シミュレーションとなります。
指導・解説:
松田浩珍(東京農工大学大学院農学研究院教授/元米国エール大学医学部招聘客員教授)
*指導・解説・協力者等の所属は発売時点のものです
収録内容(24分)
はじめに
「通常の気管チューブ挿管」及び,「気管切開術による挿管」の概要
通常の気管チューブ挿管
- 気管チューブの長さと径の選定
- カフの原理原則
- 口腔内の解剖学的構造
- 気管チューブ挿管
- カフに空気を注入
- バイトブロックの装着
気管切開術による挿管
- 皮膚切開ラインの決定
- 皮膚切開
- 開創
- 気管切開ラインの決定
- 気管輪に支持糸をかける
- 輪状靭帯の切開
- 気管切開チューブの選定
- 気管切開チューブ挿管
- ネックホルダーの固定
- 支持糸を引き抜く
- 皮膚縫合
- 術後の管理
おわりに
気管切開チューブの注意点