イヌの乾燥性角結膜炎治療のための耳下腺管置換術
松田教授のよくわかる獣医外科基礎講座 第19弾
イヌの乾燥性角結膜炎では,まず点眼薬などの内科治療が優先されますが,点眼治療で改善されない場合や,症状が重度の場合には,外科手術が必要な選択肢となります。
今回ご紹介する手術法は,外科手術として最も汎用されている手術法で,耳下腺管を結膜に置換することで,唾液を涙液に代替させるものです。重症なイヌに対する外科治療法として,この手術法を学んでいただければ幸いです。
- 指導・解説:松田浩珍(東京農工大学大学院農学研究院教授/元米国エール大学医学部招聘客員教授)
*指導・解説・協力者等の所属は発売時点のものです
収録内容(46分)
- はじめに
- ナイロン縫合糸の挿入
- 頬部
- 切開
- 鈍性分離
- 耳下腺管乳頭部
- 分離
- 頬側へ引き抜く
- 外眼角結膜部に引き抜く
- 結膜への移植
- 頬部切開創の縫合
- 口腔粘膜の縫合
- まとめ
- 術後の様子