鶴見大学先制医療研究センター 医療技術トレーニングシリーズ ドライマウス(口腔乾燥症)の原因と対処法 〜診断と治療の実際〜
鶴見大学先制医療研究センター 医療技術トレーニングシリーズ
最近ペットボトルを持ち歩く人をよく見かけますが,環境や生活習慣の変化による全身の乾燥症状の悪化は全世界的な傾向です。
ドライマウス(口腔乾燥症)は様々な病気の一症状としてもあらわれ,ウ蝕,歯周病,口臭,摂食嚥下障害の原因となることは言うまでもありません。日本における800万人のドライアイ(乾燥性角結膜炎)患者さんの多くがドライマウスの症状を持つと言われています。 更に欧米の疫学調査では人口の約25%が本症に罹患しているとの報告もあり,これを我が国に換算すると約3000万人の患者さんがいることになります。しかしながら一般歯科医院の受皿は少なく,患者さんはドライマウスの専門知識をもった歯科医師を求めているのです。
このDVDでは,患者数の増え続けるこの現代病,ドライマウスの病態と原因,唾液の役割について解説し,さらに診断・治療法ならびに歯科的アプローチについて実演を交えて紹介しています。 本症の専門知識を有することで,眼科や内科を受診しているドライアイ,シェーグレン症候群患者さんの歯科医院への受け入れ活動につながり,新たな歯科医院の診療形態を提案することになります。
講演者:
斎藤 一郎(鶴見大学歯学部 教授)
企画:
iREP 鶴見大学先制医療研究センター
収録時間:52分
指導・解説・協力者等の所属は発売時点のものです
ドライマウス(口腔乾燥症)の原因と対処法~診断と治療の実際~の内容
- 唾液の役割
- 抗菌作用
- 粘膜保護作用
- 消化作用
- 成長因子
- ドライマウスに起因する病態
- ドライマウスの原因
- ドライマウスの診断
- ドライマウスの診断方法について
- 唾液量の検査(実演)
- 安静時唾液
- ガムテスト
- サクソンテスト
- シルマーテスト,問診票
- 口唇生検
- 小唾液腺の摘出(実演)
- 病理所見
- ドライマウス(口腔乾燥症)への対処法
- ネバネバ唾液への対応
- ストレス
- 心身症
- 薬剤の副作用
- カンジダ
- 夜間の乾燥感だけと起床時の不快感の対応
- ドライマウス改善のための表情筋エクササイズ(実演)
まとめ
- ネバネバ唾液への対応