口腔外科医と学ぶ 「 フィクスチャー埋入術 」
- 臨床現場に即した国内症例の手術映像!
- これでインプラント治療のイメージを掴む!
多くの歯科医院で一般的に行われているインプラント治療ですが,その一方で外科的手技には差があり,そのことが治癒率・成功率に影響しているという現状もあります。これからのインプラント治療は,より安全性が求められる時代になりました。基本的な手術手技が治療の結果を左右することになるのです。このDVDでは,口腔外科専門医,顎顔面インプラント学会指導医である一般開業医による,臨床現場に即した内容を紹介しています。症例は実際に臨床でよくあるケースを取り上げ,診査・診断法からインプラント治療の基本術式を中心に,埋入後の術後経過に至るまで簡潔にまとめています。これからインプラントを始める方や,上顎のインプラント治療そしてソケットリフト法を行ったことが無い方,臨床研修歯科医の方などを対象とした国内症例の手術映像です。 今回のライブオペを参考に,まず,治療のイメージを持って頂き,基本的なインプラント治療の流れ,経過をマスターしてください。
実技・解説:
岡崎 雄一郎
(千人町歯科 八王子口腔外科・インプラントクリニック),博士(歯学)/東京歯科大学 非常勤講師,(社)日本口腔外科学会認定 口腔外科専門医,(社)日本顎顔面インプラント学会 指導医,(社)日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
介助:
山田 理紗(歯科衛生士)
収録時間:32分
*指導・解説・協力者等の所属は発売時点のものです
口腔外科医と学ぶ「フィクスチャー埋入術」の内容
症例・治療概要
- 症例概要
- 58歳:男性/既往歴:特記事項なし/血液検査:異常所見なし
- 上顎洞内および関連の鼻疾患なし/上顎左側大臼歯部は、約5年前より欠損状態
- 治療概要
- ソケットリフト併用によるフィクスチャー埋入術ならびにヒーリングアバットメント装着
- 埋入予定フィクスチャー
上顎左側第一大臼歯相当部(L1):直径3.75mm×11.5mm
上顎左側第二大臼歯相当部(L2):直径5.0mm×11.5mm
インプラント治療の実際
- 局所浸潤麻酔
- 2%キシロカインにて浸潤麻酔(歯肉頬移行部/口蓋側)
- 切開
- 5番の遠心,歯間乳頭部を温存する切開法
- 剥離,粘膜骨膜弁の形成
- ガイドドリルによる埋入位置の明示
- 2mmツイストドリル
- 方向指示棒にて埋入方向,対合との位置確認
- 最終形成
- 手前L1の位置は3mmツイストドリルで最終形成を行う
- 後方L2部は,パイロットドリルで拡大形成を行い,4.3mmツイストドリルで最終形成を行う
- ソケットリフト
- 第二世代のHA骨補填剤を用いる
- オステオトームによる槌打
- フィクスチャー埋入
- ハンドピースで埋入,手用のレンチで微調整
- ヒーリングアバットメント装着
- 縫合
- 減張切開を行い縫合
- 術後の止血確認
術後経過概要