痛風と食事指導
食生活の欧米化が進むにつれて増加してきた痛風は,今でも成人男性の間で増え続けています。痛風の基礎疾患である高尿酸血症は,男女を問わず動脈硬化とも関係の深い病態であり,放置しておくと心筋梗塞や脳卒中,腎障害などのリスクを高めてしまいます。痛風の予防と対策,食生活の留意点など具体的に解説します。痛風は多くの場合に激痛を伴います。痛風発作直後は生活習慣を是正することができても,痛みが治まりしばらくすると元に戻ってしまうことが多々あります。尿酸値を上げる原因は飲酒をはじめプリン体や果糖の過度な摂取,肥満,ストレスなど,様々な生活習慣です。痛風は生活習慣病の一つであることを十分に理解させ,尿酸コントロールが良好になった後も患者が自発的に良好な食事・生活習慣が守れるような具体的な生活指導が望まれます。
- 医学解説: 藤森 新 帝京大学 医学部内科 教授
- 栄養解説: 横関美枝子 医療法人社団つばさ 両国東口クリニック 管理栄養士/健康運動指導士
収録時間:56分
2014年
生活習慣病と食事指導 全10巻セット(W81010)に含まれています。