肩関節と肘関節の外傷の治療法
- 柔道整復師認定実技試験に対応!
- これが近代医療としての柔道整復だ!
柔道整復術は,柔術に含まれる活法の技術を応用した,骨・関節・筋・腱・靭帯などの原因によって発生する骨折・脱臼・捻挫・挫傷・打撲などの損傷に対し手術をしない「非観血的療法」という独特の手技によって整復や固定を行い人間の持つ自然治癒能力を最大限に発揮させる治療術とされています。日本独自の治療技術であり,WHOの「伝統医療と相補・代替医療に関する報告」で日本の伝統医療としても紹介されています。 現代では,解剖学的不整状態から起こる機能異常や疼痛,無菌的炎症を治療することが柔道整復師の使命であり,この柔道整復は近代医学の進歩発展と,ともに順次変化し進展していくべきものです。つまり従来の手技療法の枠にとどまらず,臨床において即対応できるように,物理療法や運動療法も取り入れた,近代医療としての柔道整復術が必要とされているのです。
このDVDでは,「肩と肘の関節の外傷」を取り上げ,評価のための超音波画像観察装置使用した観察の技術,そして,鎖骨骨折,上腕骨外科頚骨折・肩関節脱臼・肘関節脱臼の整復法,固定法について紹介します。 また,このDVDをご覧いただくことで,柔道整復師認定実技試験の参考にもなると思います。是非,ご活用ください。
実技・解説:
近藤 英隆(若田接骨院院長,柔道整復師,東海医療科学専門学校講師)
編集協力:
菊本 智史
*指導・解説・協力者等の所属は発売時点のものです
W63609 柔道整復師認定実技試験編(50分)
鎖骨骨折
- 鎖骨骨折について
- 特徴
- 発生機序
- 転位
- 症状
- 合併症
- 整復法
- 後遺症
- 観血的治療の適応
- 座位整復法
- 上肢の知覚異常をチェックし,腕神経叢損傷の有無を確認
- 橈骨動脈の拍動をチェックし,鎖骨下動脈損傷の有無を確認
- 整復動作
- 固定法
- クラビクルバンドによる固定
- 三角巾による固定
- デゾー包帯(第3帯,第4帯)による固定
上腕骨近位端骨折
- 上腕骨近位端骨折について
- 特徴
- 発生機序
- 症状
- 転位
- 徒手整復法の目的
- 徒手整復法(上腕骨外科頚骨折)
- 固定法
肩関節脱臼
- 肩関節脱臼について
- 特徴
- 発生頻度の高い理由
- 発生機序
- 症状
- 合併症
- 固定法
- 鑑別診断
- 整復法
- 肩関節前方脱臼烏口下脱臼であるか確認
- 整復前の確認
- コッヘル法による整復
- 固定法
肘関節脱臼
- 肘関節脱臼について
- 分類
- 発生機序
- 症状
- 上腕骨顆上伸展型骨折と肘関節後方脱臼の鑑別
- 合併症
- 固定法
- 整復法1(肘関節後方脱臼)
- 整復法2(肘関節後方脱臼)
- 固定法
W63610 肩関節・肘関節の超音波観察(50分)
はじめに
肩関節編
- 肩関節に対する超音波観察について
- 観察できる部位
- 超音波を有効に使うために
- 描出するポジション
- プローブの使い方
- 前方からの観察
- 上腕二頭筋長頭腱
- 肩甲下筋腱
- 外上方からの観察
- 棘上筋腱
- 棘下筋腱
- 肩峰下滑液包
- 後方からの観察
- 後方関節唇
- Hill-sachs損傷
- Bennett 損傷
- 腋窩からの観察
- 内上方からの観察
- サルカス
- SLAP異常
肘関節編
- 肘関節に対する超音波観察について
- 肘関節前方からの観察
- 腕橈関節
- 腕尺関節
- 肘関節内側部の観察
- 内側上顆
- 前腕屈筋群
- 内側側副靭帯
- 肘関節外側の観察
- 外側上顆
- 前腕伸筋群
- 橈骨頭
- 肘関節後方からの観察
- 肘頭
- 上腕三頭筋
- Fat
- pad
- sign