DVD 山口光國の「肩関節障害に対する理学療法」〜疼痛と可動域制限の評価と対応〜
肩関節障害はスポーツの現場をはじめ身の回りで最も多く見られる障害の一つですが,その原因は単独であることは稀であり,様々な因子の複雑な係わり合いによって生じています。そこでこのような障害に対する診方,アプローチの仕方について山口光國氏が豊富な臨床経験をもとに詳細に指導解説しています。
肩関節の構造と障害との関連,疼痛および可動域制限において,どのように評価していけば良いか,そしてどう対応するかについて紹介しています。
また,評価の方法を,若手の理学療法士の皆さんに行っていただき,チェックポイントやそのコツについて紹介していますので,非常に分かりやすく,実際の現場ですぐに応用可能な内容となっています。
指導・解説:
山口 光國(理学療法士,健康心理学修士。セラ・ラボ主宰)
群馬パース大学保健科学部客員教授,(株)ワコール人間科学研究所技術指導員,2005年から2年間横浜ベイスターズのフィジカルコーチを務める。
*指導・解説・協力者等の所属は発売時点のものです
肩の構造と評価の基礎(68分)
- 肩の構造的特徴
- 肩関節の構造,狭義の意味での肩関節と実際の肩の動き
- 触診のポイント
- 軟部組織:関節包の特性
- 関節包の役割
- 回旋筋腱板の構造
- 棘上筋と棘下筋の走行と付着部
- 評価での注意点(Scapular Planeの確認)
- 評価をする上での基本
- 肩甲骨の傾き,上腕骨の動き
- 内旋外旋中間位の基準の位置
- 実技クリニック*Scapular Planeの確認の方法を,若手の理学療法士の皆さんに行っていただき,チェックポイントやそのコツについて紹介している。
- 腕の持ち方
- 評価のまとめ
疼痛の評価と対応(79分)
- 疼痛の症例
- 肩関節脱臼,大結節剥離骨折,石灰沈着性腱板炎,外傷性亜脱臼
- レントゲン像の見方
- 肩関節周囲炎(肩峰下滑液包炎,関節包炎)
- 夜間痛への対応
- 腱板損傷
- 負担を軽くするためのテーピング
- 各種テスト実施上の留意点
- 肩峰下滑液包炎
- ワンポイントアドバイス
- 認識の疼痛と警告の疼痛
- 認識の痛みと警告の痛みとは
- 疼痛テストのポイント
- 肩の機能の評価,疼痛を緩和する上でのポイント
- 筋力テストの注意点
- エクササイズを行う条件
可動域制限の評価と対応(55分)
- 可動域制限と疼痛
- 運動制限の種類
- 炎症による制限
- 関節包への炎症性滑膜の付着
- 筋の緊張
- 関節唇などへの機械的刺激による反応
- 可動域制限の評価