宗形テクニック 〜痛みに効く、アライメント矯正法理論とその実際〜
人々の多くは何らかの痛みを抱えており,理学療法士自身も労働環境の問題もあり多くが腰痛などの問題に直面しています。
ここで取り上げた「宗形テクニック」の考案者である宗形美代子PTは,疼痛コントロールの方法の一つであるマッスルエナジーテクニックを学び,その後,脊柱の良いアライメントをいかに安定させるか,また他の関節をどのように矯正できるかを念頭にPNFの概念を混じえながらつくりあげたのが,より安全で効果の持続性がある,このテクニックです。 今回のDVDでは,このテクニックの中核となるアライメント矯正法理論と評価・矯正の方法について宗形氏自身の実技と解説で詳しく紹介しています。
疼痛を緩和でき持続効果のあるこのテクニックを,ご自身の治療パターンの一つとして組み込んでみてはいかがでしょうか。
実技・解説:
宗形美代子
- 理学療法士
- Clinical Specialist
- 1980年に渡米し,米国の第一線の臨床現場で痛みの治療に携わる。現在Kaiser Permanent Medical Groupの労災医療科,および慢性疼痛プログラムにて治療を行っている。
概論/評価と矯正の実際 Part 1(52分)
宗形テクニック概論:解説
- 宗形テクニックができた背景
- 何故アライメントを考えるべきか?
- 他動的治療から自己治療への移行
- 痛みの原因
- 宗形テクニックの基本的理論
- 治療の目標
- 実際の治療として行うこと
- 成功率を高めるためには
- 患者が自己治療法・運動療法を継続するための指導法
- 脊柱,仙腸関節と股関節の痛みを軽減するためのアライメントの評価と矯正の手順
- 実施上の注意事項
- 矯正の頻度
- 触診による評価とその重要
アライメントの評価と矯正の実際 Part1
- 利き目の探し方
- 頚椎の側方ずれ
- 頚椎の側方ずれの評価
- PTによる徒手矯正
- 脊髄の下方モビリゼーション
- 側臥位による矯正
- 腸骨と膝蓋骨(回旋と傾斜)のずれ
- 腸骨アライメントの評価:背臥位,座位,立位
- 膝蓋骨の回旋,傾斜の評価
- 肩関節の可動域:右左屈曲,外転,内旋,外旋
- 腸骨の矯正:背臥位(非荷重位)
- 再評価:膝蓋骨
- 体幹筋群の遠心性収縮運動
- 腸骨アライメント安定のために
- 第1頚椎の回旋ずれ
- 第1頚椎の回旋の評価
- 第1頚椎の回旋の矯正
- (1)右手を使って頚椎右回旋抵抗運動による矯正の仕方
- (2)壁あるいは枕などを使っての頚椎右回旋抵抗運動による矯正の仕方
- (3)眼球の動きを使っての矯正法
- 頚椎の回旋筋力テスト
評価と矯正の実際 Part 2(61分)
- 第2~7頚椎,第1~12胸椎と肋骨のずれ
- 第2-7頚椎および胸椎椎間関節と肋骨の評価
- 持続的筋収縮を行うことによる矯正
- 頚椎,胸椎と肋骨アンロッキングテクニック
- 頚椎胸椎伸筋群における神経筋機能テスト
- 軟部組織モビリゼーションを行うことによる矯正
- 腰椎の椎間関節のずれ
- 腰椎椎間関節の触診によるずれの評価
- 持続的な殿筋群収縮を繰り返すことによる矯正と再評価
- 大腿骨頭の外側ずれ
- 触診による評価:立位,座位
- 股関節屈曲の最終可動域時の動きによる評価
- 側臥位で行う患者自身による矯正
- 患者自身による矯正(立位,座位)
- 側臥位でのPTによる矯正
- 大腿骨頭の外側ずれ再発防止
- 大腿骨頭の前方ずれ
- 大腿骨頭の前方ずれの評価
- 患者による矯正:座位,立位,四つ這い
- PT による矯正:側臥位
- 矯正後の再評価
- 仙骨の回旋ずれ
- 仙骨の回旋の評価
- 仙骨の回旋の矯正:座位,立位,背臥位での矯正
- 仙骨回旋の矯正後の再評価
- 脛骨上部側方ずれの評価と矯正
- 脛骨上部回旋ずれの評価と矯正
- 膝蓋骨の挙上ずれの評価と矯正
- サージカルチュービングを使った運動
- 頭上挙上運動
- 体幹安定テスト
- 両上肢伸展
- 外転パターン