身体呼吸療法〜身体呼吸誘導の操作とメカニズム〜
身体呼吸とは,身体が全身で呼吸していることを伝えるために大場弘DCが使い始めた言葉です。呼吸は必ずしも肺の呼吸とは限らず,たとえわずかな動きであっても全身的な運動です。その全身に備わった身体呼吸運動を誘発することで,いわば自然治癒力の回復という生理学的に健全な,統合された動的平衡へと導くための一つの方法となり得るのです。身体の呼吸運動には組織呼吸の促進だけでなく,体液・血液の循環をも促すものであり,しかも消化器官や脳髄を揺さぶる律動性となりその穏やかな刺激効果は多いに期待できるのです。
このDVDでは,「身体呼吸療法」の考え方と,身体呼吸運動を誘発する操法について詳しく紹介しています。すべての治療家にご覧いただきたい,臨床のための新しいコンセプトです。
実技・解説:
大場 弘 DC,DACNB
1952年 山形県酒田市出身,1977年茨城大学理学部卒,1981年ロサンゼルスクリーブランド・カイロプラクティック大学卒,カリフォルニア州開業資格。カイロプラティック神経学専門ドクター(DACNB)を2002年に修得。オステオパシとカイロプラクティックを統合した診療活動,身体呼吸療法を25年以上続けている。
*指導・解説・協力者等の所属は発売時点のものです
身体呼吸療法 理論編(31分)
「身体呼吸療法」のメカニズムと触診の方法や感じ方などについて解説
- はじめに
- 身体呼吸療法の実技:その考え方
- 内圧変動波をとらえる
- 深層の身体:身
- 表層の呼吸,深層の呼吸,メタ・コアの呼吸
- 身体呼吸療法の触診について
- 理論よりも主観的な感覚を大事に
- 身体呼吸療法の適応について
操法のポイント(69分)
コンタクトの仕方や場所,身体の使い方など各操法におけるポイントについて,骨模型を使って詳しく紹介。
- 下肢の操法
- 骨盤部のポンピング
- 骨盤部の操法
- 脊柱・胸郭の操法:内圧変動の波にのる
- 胸椎と胸郭の操法:仰臥位
- 肩から頚部にかけて
- 頭部の操法
- 仰臥位の操法:ハラ呼吸の誘導,縦呼吸(内臓の平滑筋の律動性)
- 上部頚椎の操法
- 側頭部から顔面への操法:側頭骨・蝶形骨・下顎骨
- 顔面骨の操法:前頭骨-上顎骨-篩骨
身体呼吸療法 実技編1(60分)
実技編では姿勢評価から始まり,下肢,骨盤部,脊柱から頭部へと各操法を手順に沿って, 実施上の留意点やポイントなどの説明を加えながら実技を紹介しています。
- 座位による姿勢評価,立位による姿勢評価
- 下肢の操法
- 骨盤部のポンピング
- 骨盤部の操法
- 脊柱・胸郭の操法~内圧変動の波にのる~
- 胸椎と胸郭の操法:仰臥位
- 肩から頚部にかけて
身体呼吸療法 実技編2(58分)
- 頭部の操法
- 仰臥位の操法:ハラ呼吸の誘導
- 縦呼吸(内臓の平滑筋の律動性)
- 上部頚椎の操法
- 側頭部から顔面への操法:側頭骨・蝶形骨・下顎骨
- 顔面骨の操法:前頭骨-上顎骨-篩骨
- タッピング
- 呼吸がひらく感覚
- 治療後の姿勢評価
まとめ