胸郭運動システムの再建法
- 呼吸器を運動器として捉えた理学療法の展開!
- 呼吸運動に関わる胸郭の動きと体幹安定性の関係とは!
- 見逃しやすい胸郭形状や肋骨運動の変化を的確に捉え,操作する!
胸郭には,体幹の安定に関与する筋が多く付着しており,肋骨の偏位によってそれらの筋が機能低下すると,体幹は不安定になり,身体運動の調和が乱れます。 つまり,体幹機能を再建する上で,胸郭の機能評価は非常に重要であり,呼吸器を運動器として捉えた理学療法の展開は,体幹機能の再建築に良好に作用するものと考えられます。
このDVDでは,胸郭運動の特徴や運動器官としての胸郭の捉え方,そして胸郭と身体運動の関連性について解説します。さらに,胸郭の運動機能の再建方法について,その評価の視点と介入方法を実技でご紹介します。胸郭形状や肋骨運動の変化は小さく,見逃しやすいものですが,その変化を的確に捉え,胸郭を操作することで,体幹機能に大きな変化が生じます。胸郭についての知識を深め,アプローチの方法を学びたいという方に是非ご覧いただきたい内容です。
- 実技・解説:柿崎 藤泰
- 文京学院大学 保健医療技術学部理学療法学科 教授 医学博士理学療法士
発売年:2015
W63805 運動機能障害症候群:概論
ここでは,胸郭の機能分類や胸郭運動のバリエーションについて解説。胸郭運動システムを学ぶ上で重要な胸郭の特徴を学びます。
- イントロダクション
- 胸郭運動システムの概念
- 胸郭の機能分類
- 胸郭運動のバリエーション
- 3つのバリエーション
- 上下の関係(両側性),胸骨の前傾と後傾,,胸骨前傾タイプへの介入方法,胸骨後傾タイプへの介入方法
- 左右の関係(片側性)
- 対角線上の関係,胸骨の側方傾斜に伴う胸郭の動き,脊柱起立筋群の運動関与,脊柱起立筋群の筋硬結分布
収録時間:55分
W63806 胸郭運動システムの概要1 ~ 臨床観察に基づく病態 ~
ここでは,運動器として捉えた胸郭と体幹の安定性の関係について,実技を交えながら解説します。
- はじめに
- 肋骨アライメント
- 胸郭表面のUndulation
- 胸郭前方部からの前方回旋量評価
- 胸郭後方部からの前方回旋量評価
- 棘突起の方向
- 肋椎関節の剛性
- 機序と機能的意義
- 剛性低下による影響
- 胸郭側方偏位による影響
- 体幹左方化による安定
- 肋骨と椎骨の運動連鎖
- 骨盤と胸郭の運動連鎖
- 胸郭形状と腰方形筋との関係
収録時間:70分
W63807 胸郭運動システムの概要2 ~ 評価の視点とその解釈 ~
ここでは,胸郭機能の評価とその介入方法を解説。胸郭のニュートラル化によって,どのような変化がみられるかを実技でご紹介します。
- 下位胸郭の内方化
- Wrapping actionについて
- Wrapping actionを高める
- 腰方形筋の評価
- 胸郭のニュートラル化
- 左側広背筋の活動
- 肩甲帯からの介入(1)
- 肩甲帯からの介入(2)
- 肩甲骨の外転運動と骨盤の前方回旋運動
収録時間:50分