PAIN ~ 神経生理学に基づく痛みのマネジメント ~
脳・身体・心をつなぐ!痛みに関する最新知見!
脳機能に着目した新しい治療法のエビデンス!
神経生理学に基づく痛みの機序に着目した患者教育!
痛みは,患者さんにとって重大な問題であるにも関わらず,満足いく説明がなされず,治療もままならないまま,我慢し続ける,という場面がよくみられます。これは,痛みの要因や,それに関わる複数のシステムが考慮されたマネジメントが行われていないからではないでしょうか?
この講演では,最新の神経生理学の知見に基づき,「痛みとは何か?」に関する新たな観点からの理解を深め,痛みの機序に着目した患者教育や,脳機能に着目した新しい治療法のエビデンスなどを提供します。
最先端の神経科学に基づいた複雑で難解な内容を,ユーモアたっぷりのプレゼンテーションでわかりやすく指導するモーズリー教授の指導は,痛みに関心のある方全てにとって必見の講義となるでしょう。このDVDで,“痛み”の理解を深め,臨床に活用していただければ幸いです。
講演者:Lorimer Moseley ロリマー・モーズリー教授
オーストラリアの理学療法士で,南オーストラリア大学の教授を務める。臨床家であるとともに痛みの研究の第一人者であり,これまでに多数の論文を発表し,世界中で講演を行っている。
監訳:谷 佳織(Somatic Systems/Kinetikos)
※日本語吹替版(音声多言語:日本語/英語)
推薦コメントをいただきました!
モーズリー教授は冒頭で「古いものを手放して新しいものを取り入れる」ことの重要性を説いています。
慢性痛に対する理学療法には,これまでの解剖学,運動学からみた痛みの考え方を手放して,神経科学からみた痛みの考え方を取り入れることが必要です。このDVDでは理学療法に役立つための知識を系統立て解説しており,難渋している慢性痛患者に対する理学療法の新たな糸口になります。
西上 智彦(甲南女子大学 看護リハビリテーション学部 理学療法学科 准教授)
痛みと侵害受容のシステム(78分)
- ロリマー・モーズリーについて
- 痛みと侵害受容器
- 複合性局所疼痛症候群(CRPS)
- 実験による痛みの特性と現実の痛みの違い
- 視覚情報と痛みの出現の関連
- 侵害受容のシステム
- 末梢感作と中枢感作
- シナプスの機能とグリア細胞
- 神経タグの概念
- その他の感覚キュー
- エラーを修正する脳の働き
痛みと皮質体基質のメカニズム(65分)
- 皮質体基質のメカニズム
- 身体の知覚における脳の働き
- 疼痛基質の再考察
- 慢性痛があるとき脳では何が起きているか
- 伴行抑制と皮質内抑制
- 皮質体基質の機能不全における影響
- 身体所有感とCRPS
- 疼痛に対する治療標的
- まとめ
- 質疑応答
2016年