神経難病の包括的呼吸ケア ~ チーム医療の質を高めるセラピストになるためには ~
神経難病に特化した,排痰ケア・排痰機器を用いた呼吸ケアを学ぶ!
多専門職種チームによって,「生きること」を肯定的に支援!
臨床シミュレーション第二弾!チーム医療を実践的に学び,その意義を見つめ直す!
解説・監修:寄本 恵輔
国立精神・神経医療研究センター病院 身体リハビリテーション部 理学療法主任/理学療法士
撮影協力:国立精神・神経医療研究センター病院
国立国際医療研究センター国府台病院
吉野内科・神経内科医院
神経難病患者における呼吸障害は呼吸筋力の低下による拘束性換気障害であり,閉塞性換気障害とは異なる呼吸理学療法が必要となります。
また,神経難病においては,QOL向上のために多専門職種や在宅支援が連携して包括的にケアをしていくことが重要です。
このDVDでは,神経難病における徒手や人工呼吸器・排痰機器を用いた呼吸理学療法,栄養管理や薬物療法などのケアについて解説します。
さらに,臨床シミュレーションとしてALSと診断された男性とその家族,支援を行うスタッフたちのストーリーを収録しています。
このDVDで,神経難病のリハビリテーションを学び,その意義について改めて向き合うきっかけになれば幸いです。
リハビリテーションの意義
進行性で治療が困難な疾患において,我々は何をアウトカムにすれば良いか。「健康」の概念を捉えなおし,神経難病のリハビリテーションの意義について考えていきます。
- 神経難病のリハビリテーションの目的と意義
- 神経難病の呼吸障害と神経難病の呼吸症状の特徴
- 呼吸リハビリテーションのガイドラインと神経難病の呼吸理学療法
収録時間:60分
神経難病の包括的なケア
多専門職種チームが連携して行う,呼吸管理や栄養管理,緩和ケアなどについて,最新の研究結果に基づき,一つひとつ詳細に解説します。
- 神経難病における特異的な呼吸障害
- 呼吸障害の評価
- 呼吸障害に対する対処療法とリハビリテーションの意義
- 栄養管理
- 薬物療法
- 加温加湿
- 誤嚥防止と口腔ケア
- 吸引
- 酸素療法
- 非侵襲的人工呼吸器
- 侵襲的人工呼吸器
- チーム医療
収録時間:97分
呼吸理学療法と排痰機器
症例を通して,通常の呼吸理学療法手技や,実際に有効な排痰が行うための咳嗽力を測定する方法,実際の排痰機器の使用について解説します。
- 臨界開放圧力
- 神経難病患者における呼吸理学療法
- BVMを用いた呼吸理学療法と舌咽頭呼吸練習
- 一方向弁を利用した最大強制吸気量
- ポジショニングと離床
- 腹臥位療法
- 排痰機器
- まとめ
収録時間:74分
臨床シミュレーション
ある男性とその家族の物語から,神経難病の包括的呼吸ケアを実践的に学びます。
出演:国立精神・神経医療研究センター病院スタッフ
国立国際医療研究センター国府台病院スタッフ
吉野内科・神経内科医院スタッフ
特別出演:海老原宏美,酒井ひとみ
< あらすじ >
家族と登山にて転倒。近医を受診し,大学病院でALSと診断され告知される。
その後,セカンドオピニオンにて神経難病専門病院に入院。既に呼吸障害があり,NPPVや排痰機器を勧められた。多専門職種チームによるケアや在宅支援チームとの連携,NPPVユーザーやTPPVユーザーと会うことで患者は前向きに人生を歩むことを決意していく。
収録時間:60分
2017